医療・保健・福祉連携学会

 平成28年2月14日(日) 熊本テルサにて毎年恒例の連携学会が開催されました。
技工士会からは川崎 上村 宗像 中村 森の5名で参加しました。今回は森理事により
医療技術連携部会のなかで、金属バネのない入れ歯についての発表があります。
 準備のため10時に集合し開会式が12時30分から15分ほど、それから基調講演。
開会式には各団体の代表者に知事に市長(市長は代理)挨拶があり講演会が始まります。

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基調講演は「認知症を早く見つけるということ」という演題で北村ゆり先生の講演。
北村ゆり先生は現在 医療法人鳴子会 菜の花診療所 理事長。

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25年前、私が医師になり、認知症の方とつきあい始めた頃は、認知症に対する薬はなく、レビー小型型認知症
などの病気も一般的にはなっておらず、認知症は手の施しようのない病気と考えられていた。このため認知症
という診断を受けに来るのは、徘徊、不眠などBPSDがひどくなり家族ではどうしようもなくなり、入院をする
か無理心中をするしかなくなってからが大半だった。そこまできてしまうと、医療や介護ができることは、
ただ後を追って、危険なことが起こらないようにすることだけで、その方を良くする、と言うことは至難の業だった。
これが医師になったばかりの私が直面した、二昔前の現実だった。その後レビー小型型認知症、前頭側頭型認知症
という言葉が一般的になり、アルツハイマー型認知症の薬が発売され介護保険制度が始まり、認知症の方を取り巻く
環境が大きく変化していく中、私はずっと認知症を早く見つけると言うことを最大の目標として、
毎日診療所で認知症の方と向き合っている。

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基調講演の後各部会へ移動し技工士会は医療技術連携部会で二番目の発表でした。
自分の歯がなくなり、入れ歯を入れた経験のある方なら、入れ歯の金属バネがなかったら、見た目も自然で、他の人に入れ歯を入れている事が知れずにすむのにと思われた方がいらしぁると思います。そんな思いを可能にした入れ歯が「金属バネのない入れ歯です」
金属バネのない入れ歯に取り組み15年がたち多くの方に喜んでいただいております。
以上森理事の発表   

専務理事上村