一般社団法人 熊本県歯科技工士会創立60周年記念式典・祝賀会

平成29年1月28日(土)ホテル日航熊本に於いて、熊本県歯科技工士会の創立60周年記念式典・祝賀会が90名の参加で盛大に開催されました。

設立されたのは、昭和30年12月です。

来賓の方々も歯科関係に留まらず、医療関係の方々も多く出席いただきました。

現在、歯科技工士会も連携学会に参加していますので、他の職業の方々とのつながりも広く発展しています。

 

式典は玉置泰伸副会長の開会の言葉で始まり、川﨑晋二会長の式辞、次に日技会長杉岡範明様の挨拶がありました。

 

式辞

こんばんは、熊本県歯科技工士会の川﨑です。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

本日はお忙しい中、また遠方より本会の創立60周年を祝う記念式典にご臨席をたまわり、心より感謝を申しあげます。

昨年は予想もしない大地震に見舞われ、その後処理に追われた年でもありましたが幸いに会員に人的被害はなく、それぞれに次へ向け歩きだしている事は頼もしい限りです。

被災後すぐに日技(日本歯科技工士会)をはじめ全国の歯科技工士会や個々の技工士の皆さんからご心配、激励そしてお見舞いをいただき、改めて組織の大切さ、仲間のありがたさを痛感いたしました。

さて、本会は歯科技工法が制定された昭和30年(1955年)に設立されました。

会史によると、昭和30年12月4日に熊本駅前大阪屋旅館に106名の参加で設立総会が開催されたと記されています。

昭和30年と云えば私は2歳でありましたが、幼稚園くらいからの記憶は残っています。今振り返ると、当時はまだ戦後が強く残っておりました。

道路は舗装されておらず水道も通っていない、もちろんガスも普及していませんでした。そんな時代に自分たちの将来を考え有志が集まって業界団体を作った・・素晴らしいことです。

現在では歯科技工士という職業と資格が確定し医療職として認定され、医専連や医保福団体の協議会へも呼んでいただけるようになったのも、ひとえに先人達の勇気ある行動のおかげだと思っています。

その後本会は、昭和57年に社団法人化、そして平成26年には一般社団法人に移行し現在に至っています。

 

今の日本は、高齢化を通り越し超高齢化社会といわれています。そこで我々歯科技工士の役割も大きくなって来る訳ですが、我々歯科技工士も例外なく高齢化しておりそれに加えて若い技工士の数は減少しているのが実情です。

これからの課題は、業界として歯科技工士をいかに確保するかというのもありますが、それにも増して急速な技術の進歩に対応できる歯科技工士を育てるのも急務です。

医療の進歩に伴い歯科技工のデジタル化も急速に進んでいます。コンピューターや3Dプリンタの更なる進化で、現在技工士が手でやっている作業が10年後、いや5年後には無くなっているかもしれません。

こう言えば私たちの将来は非常に暗い様にも見えますが、逆に考えればこんな時代の進化に上手く対応できれば、これまでの歯科技工士の職業環境が劇的に変化するものと思えます。そして技工物の品質の一定化につながるでしょう。何しろ機械で作るのですから、あとはそれを操作する技工士がどれだけの知識と技量を持っているかにかかってきます。

少なくとも私たち昭和の歯科技工士が、徹夜したとか休日なしで働いた等の多忙自慢は無くなれば良いと思います。

私たち歯科技工士はこれからも歯科医の先生や衛生士さんと協力し、その技術を惜しみなく提供し、若い人の前歯から年配者の実務的な入れ歯まで、国民の期待に応えられる仕事をやって行きたいと思っています。

最後になりますが、本日ご出席いただいた皆様のご多幸とご健勝をお祈りして、私の式辞とさせていただきます。ありがとうございました。

 

来賓のご挨拶は

熊本県副知事           田嶋 徹様

熊本市長             大西一史様

熊本県歯科医師会 副会長     小島博文様

衆議院議員            野田 毅様

以上の4氏にいただきました。

 

みなさまのご挨拶が終わり、杉岡範明日技会長から関昌明会員に終身会員バッジを贈呈され、その後県技会長感謝状が、関氏・玉置氏・仁田原氏に川﨑会長より贈呈されました。

以上で式典は滞りなく終了し、そのまま祝賀会に移行しました。

 

来賓祝辞

熊本県医師会会長            福田 稠様

九州地区歯科技工士協議会 会長   竹之内 泰己様

衆議院議員 木原 稔様令夫人     木原由紀子様

参議院議員              馬場 成志様

来賓紹介、祝電披露が行われ、熊本県歯科衛生士会会長 越川 由紀様による乾杯のご発声で祝宴が始まりました。

なごやかな雰囲気の祝宴も最後は、 三島 良之監事の3本締めで終宴となりました。

熊本県歯科技工士会は、会員の皆さんの協力のもと、今後も発展し続けて、70周年を祝う事ができたら良いと思いました。

熊本県歯科技工士会広報理事  森 和徳

 

写真は別ページにあります。

http://kumakengi.net/news/2017%E5%B9%B4%EF%BC%91%E6%9C%8828%E6%97%A5%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86

IMG_5776

IMG_5778